もう雪解け水があちこちの小川で軽快な音をたてて流れているのに、雪深い今年はまだまだ固くしまったぶ厚い雪が居すわっています。
雪の下をくぐり抜けた水が湿地の雪を溶かし、いつものところに少しだけ水芭蕉の白い花が咲きはじめました。 春の鳥が鳴き、木々の芽がふくらんできても、雪の下敷きになったものはまだ冬の最中なのです。あの雪割草でも雪が溶けなければ花は咲きません。 暖かい日が続くと溶けてゆく雪線沿いに日が射し、急いで春の花は咲きます。 アズマイチゲ、ニリンソウ、ヒトリシズカなどです。待ちきれなくて雪割草の出てくるはずの場所を掘ってみました。ところがいつもの年のように沢山の蕾がないのです。前の年の種から出た小さな芽はありましたが、花のごきげんしだいで沢山咲いてくれる年とそうでない年の波があるようです。 キリスト教の行事のひとつの復活祭は春の訪れを祝う祭りでもあるようです。特にヨーロッパの寒い地方の人々の復活祭の喜びは特別なものだろうと思います。 わが住む森にも春が来ます。区切りをつけるためにも「春」を感じたら私流の復活祭をやってみようと思っています。 大きな肉の塊を焼いて、大きなチョコレートケーキでも作りましょうか。 うとましと思えど雪は美しく 背丈越す雪溶けぬ遅春 お問合せ プチペンション・ボンネイジユ 新潟県妙高市池の平 0255‐86‐3309 #
by bon.neige
| 2007-01-22 16:54
| オーナーのエッセイ
三月末、寒い朝など森の中の雪が固くしまったとき、クロスカントリーのスキーで森の中を滑走するのが楽しみのひとつとなっています。いつもこのころ森の中の湿地の水芭蕉が雪の割れ目から顔をのぞかせているのです。もうそろそろと思って行くのですが、今年は雪が多すぎて、多分三週間ほど後れそうです。
十二月に一ヶ月早い豪雪が来て、三月になっても雪が溶けず、まだ雪の景色のままです。そんなとき森の動物達はどうしているのかと、ときどき思いをめぐらします。 森の中ではうさぎに出会うことが多いのです。彼等はいつもの年のように下草も出て来ないし、大きな木の根元のまわりの雪も溶けていないし、それでも人間が森の中へ侵入すれば、どこからか飛び出してきて小さな流れの空洞などに逃げこんだりします。 思ったよりも多くのうさぎに出合ったりすると、何となく安心してしまうのです。ときには狐や狸の死骸をみつけたりすると大雪で食べ物である小動物を獲得することができずに死んだのか、病気が命をうばったのか、ひとごととは思えないかなしい思いもします。森の中でカラスが騒いでいるときがあります。そんな場所は春がくるまで生き残れなかった動物達の死骸があるのです。盛者必衰の世界なのです。 高原と言う名にひかれこの山に 移り住みしも理由のひとつ 今年は予想以上の大雪でゲレンデコンディションはいつも最高でした。 皆様には今年もずいぶんと可愛がっていただきました。ありがとうございました。 また来シーズンのスキーには妙高高原・池の平にぜひおいでください。 お問合せ プチペンション・ボンネイジユ 新潟県妙高市池の平 0255‐86‐3309 #
by bon.neige
| 2007-01-22 16:52
| オーナーのエッセイ
最近の雪国の住宅は、雪が屋根に積もってもすぐ落ちる自然落下方式になっています。屋根が急勾配で積もるヒマがないので雪おろしの苦労がなくていいのです。 わが家の屋根もそうですが、どう言うわけか去年の十二月に屋根の高いところ(棟)に積った雪が落ちてくれません。棟の雪が固くなって馬の背に鞍を置いたようになるので、〝鞍掛け〟と言っています。 南北に長い棟に、さらに東西に小屋根がありますから、四つの鞍を置いたようになってしまったのです。こうなると、雨や風や太陽の力をたのんでもだめで、スキーに来ていた友人が見るに見かねて、登って雪を落とすと言ってくれました。 十数メートルの急勾配の屋根の上にのぼるのはたいへんで、二連梯子、短い梯子、登山用ザイル、補助ザイル、スコップ、大ノコギリ、長い柄の「雪切り」などを用意しました。 登っただけでもたいへんなのに、夕方近くまで悪い足場の上で固い雪をけずり落としてくれました。 ようやく三分ノ一ぐらいになったとき、雪がどどーっと落ちました。雪のかたまりは引込み線に当り、電柱をゆらし電話線をひきちぎり、雪のかたまりは庭に散らばりました。急傾斜の屋根に上って作業してくれた友人はともに七十才でした。ちなみに私は屋根を見上げながら手伝いらしきものをしていただけなのです。 前線はあやうき戦(いくさ)の 匂いして 寒冷前線 わが里にくる ドイツ伝統のケーキ シュトーレン 好評予約受付中 ラム酒に漬け込んだドライフルーツとナッツが贅沢に入ったドイツケーキを召し上がれ。 1本 ¥1600(送料別途) サイズ 約20㎝×約8㎝ お問合せ プチペンション・ボンネイジユ 新潟県妙高市池の平 0255‐86‐3309 #
by bon.neige
| 2007-01-22 16:49
| オーナーのエッセイ
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